初めての中古車選び。賢い人が購入前にチェックする6つのポイント
車を買おう!と決めたのはいいが、車はどうやって選べばいいの?どこで購入するのがいいの?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?初めて中古車を購入しようとしている方に是非知っておいていただきたい6つのポイントをわかりやすく解説していきます。これで、あなたも悩むことなくスムーズに車を購入することができるはずです。
まずは、自分の希望をまとめてみよう
漠然と車を買おうというところから、少しずつ希望をまとめていくところからスタートします。その際に考慮するポイントは以下の通りです。
主に何で使うのか
車で通勤する場合や子供の通学の送り迎えなど、毎日使用するのか・週末のレジャーや年に数回の旅行に使うために購入するのか・買い物や子供の習い事など日常生活で利用するのかなど、車を購入する目的に合わせて車体を選んで行きます。
現在1台車を所有しており、セカンドカーの購入という場合もあるでしょう。毎日使うのであれば、燃費がよい方が良いですし小型の車の方が小回りも効いて使いやすいと言えるでしょう。一方で家族でのレジャーに使用するのであれば、大型でトランクの収納も大きい方が良いでしょう。スキーやスノーボードを楽しむ予定があるのであれば、四駆など雪道や山道に強い車が適しています。買い物などでの日常利用の場合は、住宅街などを運転することが多いため自動ブレーキなどの安全運転機能が付いている車をおススメします。
何人乗りが良いのか
4人以上乗る可能性があるのであれば、軽乗用車ではなく普通自動車を選択することになります。しかし、軽乗用車でも普通自動車でも車体によって車内の広さ(特に天井の高さなど)には差があるためできればインターネットだけで決めるのではなく実際に乗ってみることをおススメします。
特に夫婦・ファミリーの場合は、将来の人数を考えて選ぶことが重要となります。将来的に子供がほしいと思っているのであれば、子供が生まれることでチャイルドシートを載せる必要がでてきます。子供が増えればチャイルドシートの数も増えることになるでしょう。
反対に、いまは家族5人だが2人が独り立ちをする予定なので家族全員で出かける機会も少なくなるという場合。このような場合には、大型のファミリーカーよりも普通乗用車やコンパクトカーで事足りると考えられます。
車の維持費に、いくらまでなら支払えるか
車を購入するにあたって、しっかりと考えておきたいのがこの『維持費』です。車体を購入すればそれでOKというわけではなく、2年に1度の「車検(自動車検査登録制度)」「重量税」「自賠責保険」1年に1度の「定期点検」「任意保険料」「自動車税」が必ず発生してきます。これ以外にも「駐車場代」「ガソリン代」に加え、エンジンオイルやブレーキオイルなどの消耗品の交換費用など様々な諸経費が発生してきます。
これらの金額は、希望の車体が決まっていればおおよその金額を計算することができます。単純に考えると、大きい車の方が高くなり小さい車の方が安く済みます。任意保険については、保障を手厚くすれば高くなりますし、最低限の保障のみに留めておけば安くすることができるでしょう。
これらの支払は、時期がくると請求がくるためその都度ボーナスなどを充てて支払う方や、トータルでかかる金額を計算して毎月少しずつ積み立てていく方など各家庭によって異なります。
ボーナスを充てる方法でも良いのですが、急な出費が重なった時など現金の調達が難しくなることも考えられます。そのため、無理なく毎月積み立てていける金額の範囲内で収まる維持費の車を選ぶというのも方法としては良いでしょう。
デザインや機能へのこだわり
現在、車には様々な機能がありデザインや色も非常に多くあります。このデザインの車がほしい・この機能は絶対に欲しいという希望がある方もいるでしょう。
また先ほどの「車の主な利用目的」に合わせた便利な機能がついた車を選ぶのもおススメです。自動運転機能や自動ブレーキ・スライドドアやアラウンドビューモニターなどが現在人気の高い機能です。
もちろん、人気の高い機能を備えた車はそうでない車と比べて車体価格が上がってしまいますので希望をすべて満たす車を!とするのではなく予算と相談して決めていきましょう。例えばナビやスピーカーなどに関しては後から交換することも可能です。最初は備え付けのもので我慢することになっても、後からお金に余裕ができた時に交換するのも良いでしょう。
豆知識ですが、中古車は無難な色の方が高くなっていることが多いです。白・黒・シルバーといった定番の色は万人にウケがよいので、その分高めの値段設定がされているのです。
一方で、オレンジや紫・緑といった特徴的な色は好みが別れるため、同じ車種であっても人気の色と比べると格段に安くなっていることがあります。
その他
上記で挙げた項目以外に車を選ぶポイントとして考えられる項目をいくつかご紹介します。まずは、「エコカーであること」将来を見据えて電気自動車やハイブリッドカーであることを条件として購入している方や、アウトドアやサーフィン・ウィンタースポーツが趣味の方は、車の上にものを詰むことを考えて選ぶ方もいます。
また、近年では自動車メーカーにおいても多くのリコールや不祥事がニュースとして取り上げられています。そのため、自身で「このメーカーは信頼できる」と考えるメーカーの車しか乗りたくないと考える方もいるようです。
似たような理由で、国内生産の車に限定して選ぶ方は多くいます。国内メーカーの方が信頼できると考える方が多いのに加えて、やはり外国車より国内メーカーの車の方がトラブルなどあった時にカー用品店などで部品を購入しやすいというメリットがあります。
忘れてはいけないのが「駐車場との相性」です。駐車場の大きさ・高さに入る車を買うことはもちろんですが、片側が壁になっている場合など、そちら側のスライドドアにするのではなく、乗り込む側にスライドドアが付いている車を選ぶ方が良いですよね。
自分のライフスタイルに必要な車を買うために、これらの条件をしっかりと考慮することで、おのずと購入できる車種が絞られてくるのではないでしょうか。
大まかな車種タイプが決まれば、あとは他メーカーの似たような車種をみるなどして最終的に決めていくことになるでしょう。
そして最後は、今回購入するにあたっての予算と相談しましょう。
中古車販売店のインターネット広告や店頭にかかれている金額は、あくまでも車体本体代金のみとなっていることが非常に多いです。納車費用や印紙代・ナンバー代など、購入にあたっては車体以外にも様々な諸経費が発生してきます。
そのため、すべて込みでいくらまでを予算とするかを考えておきましょう。
ただ、手元にまとまった現金がないという場合であっても、カードローン・マイカーローンなどを利用すれば好みの車を購入することができるようになります。マイカーローンに関しては、後程詳しくご説明します。
中古車を買うなら、ディーラー?それとも中古車販売店?
中古車を探し始めると、販売店の多さに圧倒されることでしょう。ディーラーだけでなく、数多くの中古車販売店が存在します。では初心者は一体どこで中古車を買うのがよいのでしょうか?
@ディーラー中古車販売店
ディーラーと聞くと、新車というイメージがあると思いますが中古車販売を行っているディーラーも増えてきているのです。
展示のために使用されていた車や、試乗車や代車として働いた車などいわゆる新古車にあたる車が多く、非常に綺麗で丁寧に整備などが施されています。他の中古車のように、誰かが何年も使った中古車とはことなり、走行距離も短く年式も新しいものが多いでしょう。
また、ディーラーから直接買う安心感やアフターサービスの充実などメリットは多くあります。
一方デメリットとしては、中古車のなかでは値段が高いという点です。新車と同じくらい綺麗であるため、新車購入と比べると非常にお得なのですが、他の一般的な中古車と比べると高額です。
A中古車販売店
中古車の買い取りや販売を行っている業者のことです。Bとの違いは、整備工場の有無でありこちらで購入した場合は、車検手続きなどは外部業者に委託して行われるか、自分で車検を受けに行かなければなりません。
この場合、販売店で車検を受けるとなると外部に委託して行われるため日数がかかり車検の費用も委託業者分高くなってしまうのです。
中古車販売と聞いて多くの人がイメージする企業やテレビCMなどをうっている企業の多くがこのAに該当するため、ネームバリューが強く多くの方が利用しています。
その分、車両の在庫数が多いことや地方の店舗にある在庫を取り寄せることができる・旅行先や引っ越し先でも店舗でサービスが受けられるなど、全国展開店舗ならではの強みを持っています。
B整備工場付き中古車販売店(買い取り対応あり)
上記のAとは異なり、整備工場が完備されている中古車販売店です。中古車の販売・買い取り以外にも車検・修理などを行うことができます。このタイプのお店の特徴は、車に関するすべてのことを一括して任せることができるので非常に便利という点です。
いざ車を買ったはいいが、車検以外に点検の仕方がわからない・車に不具合があったらどこに持っていけばいいの?毎年車検を受ける場所を考えるのが面倒・車の任意保険のことがよくわからないといった方は、このように車の事をトータルでケアしてくれる業者がおススメです。
車体を購入する際に、毎年の車検・車検以外の定期点検などを購入店舗で受けるというオプションを付けることで、トータルで見るとかなりの割引になることも多いでしょう。
デメリットとしては、全国で大規模に展開をしている企業が少ない為、取り扱いの中古車の台数が少ないことがあるという点です。
一般的に中古車販売と聞いてみなさんがイメージする企業はAのように自社整備工場を持っていないところがほとんどです。そのため、どうしても知名度と店舗数の多い企業に比べて中古車の在庫数が少なくなってしまうのです。
C個人売買
ディーラーや中古車販売店などを経由せずに、個人同士でやりとりをする方法です。少し前までは、知り合いに車を譲ってもらうことのみがこれに該当していましたが、現在ではSNSや不用品売買のアプリケーションなどを利用する人が増えたことで個人売買が以前よりも増加傾向にあります。
ディーラーや中古車販売店を使うよりも安い値段で車体を購入することができるというメリットがある一方で、トラブルも多く報告されています。
店舗を通していないため、ナンバープレートを取りに行く・車庫証明の手続きなど様々な手続きを自分で行わなければなりません。また、車もしっかりと整備された状態での譲渡なのかなど車に詳しくない方にはデメリットが大きすぎるためあまりおススメできません。
車を購入する際に、アフターサポートや補償サービスなどが付帯してくることが多いです。この時に、購入店舗に車を持っていき無料点検サービスを受ける・オイル交換が無料になるなど実際に店舗に行く必要があることもあるでしょう。
気を付けておきたいのは「転勤や引っ越しなどで全く違う県に行った時の対応」です。そのような心配がない方は、最寄りや家から近い店舗でOKですが、転勤族の方などは引っ越してしまったがためにサービスを十分に受けられなくなってしまうことも考えられます。
このような場合、家の近くに1店舗しかない販売店を選ぶのではなく、ディーラーや大手中古車販売業者など全国で同じようなサービスを受けることができるお店を探しましょう。
お気に入りの車が見つかったらチェックしておきたい6つのポイント
車検は残っている?
中古車の中には車検が残っていない車というものも存在します。車検には法的費用だけで5万円以上かかることが一般的です。(もちろん、車種や年式などによって異なります)
また、車検が残っていたとしても購入後すぐに車検を迎えることもあるでしょう。
車検が残っていない場合については、購入の費用に車検代が含まれているのか・別途ということであればトータルで予算をオーバーしないかを確認する必要があります。
また、車検があと少しで切れてしまうという場合は車体の値段を値切る切り札になるでしょう。
事故車ではない?
事故車とは、修復歴のある車であり、以前に大きな事故を起こしたことがあり修復して売られている車のことです。現在、修復歴がある車を販売する際は情報として購入者に伝える必要があります。そのため、こっそり事故車を買わされた!ということはないでしょう。
事故車は非常に安価で取引されており、気にいって見てみたら事故車だったということも少なくありません。
結論からいうと事故車は購入するべきではありません。人間と同じく、大きな事故や病気をした後は、見た目ではなく内部に後遺症が残ることがあるためです。今は問題なくは走っているとしても、事故によるダメージが原因でいつ故障するかわかりません。(もちろん、故障しないで走り続けられる場合もありますが。)
また、事故車とは少し違って「水没車」や「雪害車」も避けましょう。これらは購入者に伝える必要がないため、自分で見て判断する必要があります。
シートベルトに水の染みのようなラインがあることや、エンジンルームを開けると錆が多く付いているなどで判断することができます。
バッテリーはいつから使っているもの?
バッテリー上がりで車が動かないというのは聞いたことありませんか?バッテリーとは、車を起動させる為の出力源と言えます。走っている間に少しずつ充電されエンジンを切っている時のエアコンやオーディオへの電力供給・エンジンをかけるための電源などを担っています。
永遠に使えるものではなく、経年劣化があるため3年前後程で交換が必要となります。
これが素人目ではなかなかどのくらい使っているのかという判断が難しいことに加えて、中古車を買う上であまり皆が気にしないポイントです。
そのため、購入して数か月でバッテリーが上がってしまいエンジンがかからないとロードサービスのお世話になることもあるのです。
購入前に、エンジンルームもしっかりと確認し、バッテリーはいつから使っているのか・新しいものと交換してもらえないか(もちろんサービスとして)を聞いてみるのがポイントです。
走行距離は何万キロ?
一般的には10万キロが一つの基準とされています。車にも経年劣化というものがありますので、走れば走るほどに車の機能が劣化していってしまうのです。そのため、10万キロを基準として新しい車に乗り変える方が多いのです。
しかし実際には10万キロを超えたからといって「いつ壊れるかわからない」というリスキーな状態になっているわけではありません。定期的な点検を受けていれば、20万キロを超えてもなお現役で走っているという車もあります。
10万キロという基準から見ると、中古車として優良とされるのは3〜5万キロ以内の車となります。優良ということで車体の価格も上がってきます。安く購入したいのであれば、8〜10万キロの車を狙うと良いでしょう。
レンタルアップ車であるかどうか
レンタルアップ車とは、レンタカーとして一定期間使用された車ということです。レンタカーは様々な人が使用した車ということになります。自分の車では行きたくないような場所や運びたくないようなものを運ぶためにレンタカーを借りる方も中にはいるのが現状です。
多くの人が好きなように運転しているということもあり、故障リスクが高いこともあると言えるでしょう。
不特定多数の人が使用した車は嫌だという人であれば、レンタカーとして使われていたものなのかどうかを販売店に訪ねてみましょう。
車体の年式はいつのもの?
車体の年式というのは様々な所に影響してきます。同じ車種であっても年式が違うといわゆる型落ち・モデルチェンジ前として安く販売されていることもあるでしょう。
デザインや型落ちを気にしないという人であれば、年式は何年制のものでも関係ないと思うでしょうが、実際にはそうもいかないのです。
年式が古いということは、作られてからある程度年数が経過しているということになります。そのような車の場合、車の目に見えないパーツに劣化が生じている事が多いのです。そのため、故障などのトラブルが突然起こることが考えられます。
また、年式が古いことで任意自動車保険の車両保障が安くなってしまうケースも多く発生してきます。
いくら車体価格が安いからといって、年式が古すぎるものを選んでしまうと後々困ってしまうこともあるでしょう。一つの目安として、初めての中古車選びということであれば年式が5年以内のものを選ぶようにすると良いでしょう。
時期を選べば、税金を節約できるって本当?
早急に車が必要という訳でなければ、中古車を一番安く買える時期を待って購入するのも良いのではないでしょうか?
まず、車体が多く出回るのは年明け〜3月にかけてです。この時期は新生活に向けての購入や、冬のボーナスの支給などで中古車の需要や買い替えが増える為です。そのため、多くの中古車が市場に出回るのです。また、自動車メーカーが3月の決算を前に多くの車を販売してほしいと希望し、ディーラーや販売店も奮起するためです。
これらの流れが治まる4月〜5月は中古車を購入する人が少なくなる為、車体価格を大きく下げて顧客を呼び込む作戦にでるのです。
繁忙期にたくさん下取りを行った在庫がたくさんあまった状態になるため価格が下がるのです。
問題は税金の節約です。上記で少し触れましたが、毎年払う自動車税というものがあります。これは4/1現在、車を所有している方が払う必要がある税金です。そのため、4/1以降に車をかった方がいいのではないか?と勘違いされる方が多くいます。
単刀直入に言うと「いつ車を買っても税金は節約できない」のです。年度の途中で車を購入した場合は、登録した翌月から月割りで税金が発生するため、いつ買ったからといって節約にはならないのです。
税金は節約できなくても、車体価格は時期を選ぶことや値下げ交渉を行うことで節約することができます。予算に合わせて納得のいく車を購入できるようにしましょう。
中古車を選ぶ際のポイント
いまから車を購入するという時に、その車を売る時のことを考えるというのも難しいのですが、長い目で見て付き合っていけると思える企業から買うことはメリットが大きいです。
中古車の販売を行っている場所は中古車の買い取りを行っていることが多いため、次の買い替えの時は「売ってから次の車を買う」という形になります。
もちろん、下取りと購入を違う場所にすることもできますが同じ場所で行う方がトータルで見て融通を聞かせてくれてお得になることが多いのです。
そのため、同じような車・同じような値段で迷った時は、より長く懇意にできそうな販売店を選びましょう。
次に、上で少し触れたマイカーローンについてです。マイカーローンとは、車を購入・車検代・車の修理など、車に関することに限定したローンのことです。
お金を借りるとなると、銀行や消費者金融のカードローン・クレジットカードのキャッシング機能などが有名ですが、マイカーローンの方が低金利のため「車体の購入」と目的が決定しているのであればマイカーローンを使うことがおすすめです。新車だけでなく、中古車の購入にもマイカーローンを使うことができます。
購入する車体が決まり、契約という場面で販売店からマイカーローンを勧められることがあるでしょう。少しでも金利を節約したいのであれば、販売店(ディーラー)でのローン契約はおススメしません。同じマイカーローンであっても、銀行系と比べて金利が高いことが多いのです。
そのため「自分で銀行のマイカーローンを組むつもりである」ということを伝え、必要な書類をもらうようにしましょう。メガバンクだけでなく、多くの地方銀行でもマイカーローンは商品として取り扱いがあります。
マイカーローンのことを何も知らないまま販売店でローンを組むことにならないように、事前に下調べをしておくことが大切です。
まとめ
初めての中古車選びは、わからないことだらけですよね。初めての購入となると、どうしても選び方やチェックするべきポイントがわからず後になって後悔する結果になる方も多いのです。
今回ご紹介したポイントをしっかりと頭に入れておくことで、失敗しないで自分にピッタリの車を買うことができるでしょう。